2011-11-05
野の草 「アメリカセンダングサ」
道ばたのちょっとした草地でも、たくましく生きる野の草。
日々、何気なくみている野の草でも、いざ名前はと思うと知らないことが多いかもしれません。
秋に、たのしい野の草は、なんといっても「ひっつきむし」。
実りの秋、多くの植物が種をつける季節。例えば、たんぽぽが綿ぼうしになって風に運ばれるというように、植物の種にはそれぞれ物語があります。
アメリカセンダングサの種は、ひっかかりが種の先についていて、衣服によくくっつきます。
アメリカセンサングサにとっては、近くを歩いた動物に種がくっついて運ばれ、移動距離をかせぐのがねらいです。
黒く熟した種が衣服にくっつくと取るのが大変ですが、アメリカセンダングサは、まだ実が熟す前には、茎から取って、ダーツのようにして遊ぶことができます。
帰化植物で、どんどん生育範囲を広げているアメリカセンダングサ。
人がそれに一役買っているんですね。